花嫁の葬列

◼旦那

ティーチ
森の奥深くで仲間の死体を蜜にし、それを販売する蜜葬屋を経営している精霊。蜜を買う相手は様々な種族であり、高値で取引をしているがその仕事のおかげで同族から嫌われている。
綺麗なものが好きで収集癖があり、小さな家には彼の集めた美しいグラスや骨董品、時計、彫刻などあらゆるものがひしめき合っている。
ひとりぼっちで居るのが少し寂しい。しかし、同族達が自分の職業を嫌うのもわかるし、自分も綺麗な少女の精霊を見るとどんな蜜にするかと考えてしまい、それが自分で悲しいので同族に恋はしない。

お得意様→エービルさん


ジュア
砂漠で大昔に滅びた国で信仰されていた神様。信仰が薄れ長い年月が経ってしまい何を司っていたのか本人は忘れてしまった、太陽の神。
民を深く愛していたが、飢饉や水不足の前ではなにもできず民達を見殺しにしてしまった罪悪感があり、堂々と振る舞いつつも孤独や後悔を滲ませることもある。
水を求め殺されてしまった、神の子と称された人間の少女の境遇から、最初は憐れみの気持ちで近づいたがすっかり愛してしまい、彼女とならば故郷と離れてもきっと大丈夫と2人で世界を見に旅をすることとなる。

花嫁→レイラさん


ダンテ=エンツォ=ドナート
海底にある王国の王子、また次期国王。
現在は王になるため、修行の旅をしており世界の海を泳ぎ渡っている。昔から整った顔立ちゆえに女性にチヤホヤされて育った自信家。
過去、無くなってしまった国宝の宝石を探して旅をしている。その宝石はダンテのかぶる王冠を飾るメインの石であり、彼の母が大切に思っていたものでもあるため、ダンテはこの旅の中でそれを見つけようとしている。
幼い頃、海流に呑まれ迷子になった際、誤って海上に出てしまいとある少女と出会う。彼女の微笑みに恋に落ち、叶わない恋だったながらに良い思い出として胸にとどめ続けている。
その少女が、今一目で恋に落ちて振り向いてもらおうと必死になっている女の子の祖母だと、彼が知る由もない。

花嫁→ナイアちゃん


◻花嫁

胡蝶
日本の女流詩人。心中のため、首吊りで死亡。
艶やかな姿、流麗な文字、儚げな作品などから魔性の詩人と呼ばれた女性。親に決められた結婚相手にひどく束縛され、身の回りの事すべてを掌握されていたが、それを許すこと、わざと甘やかされることで男を安心させてやっていた。
したいことなどがあっても全て相手に合わせてあげる心の広さを持ち、心中も本人が望んだわけではなかった。表では自由気ままを装いながらも常に束縛されていた一生を送った。